2026年の意気込み


正月に立てた抱負は、基礎的なこと・基本的なことをちゃんと勉強することだった。今まで僕はとりあえず動くもの・それっぽいものを作るだけのプラクティスが多かったため、なぜそれが動いているのかとか、なぜその設計なのかとか、そのフレームワークがどのような背景で生まれてきたのかとか、そういうちゃんとした学問的な方面では弱い。アプリケーションコードしか書いていなかったので、通信の仕組みだとか、サーバーの仕組みだとか、OSの仕組みだとか、そういう基礎的なことに弱かった。去年まで僕がやっていたのはただのプラクティスに過ぎなくて、プラクティスは時代と共に移り変わっていくので、すぐに廃れてしまう。時代が変わっても共通して語られることをちゃんと語れるようになれると、ただコードを書く人間から、もうちょっと偉い人になれそうな気がしている。だから正月からは Raspberry Pi を買っていじってみたり、カーネルをちょっと書いてみるところから始めた。それから、アプリケーションサーバーと Web サーバーを混同していた・一緒くたにしていたことに気づいたり、魔法のような Wordpress が何であって何でなかったのかを知ったり、 Rails が採用しているアーキテクチャを知って他にもアーキテクチャがあることを知って知識が相対化したりなど、割とコード以外のことを学べてきていたかも。

で、最近に目を向けると、AI コーディングにハマり過ぎて本を読まなさすぎた。AI は抽象を教えてくれない。プラクティスを代替・加速してくれるだけ。設計も AI にやらせて抽象を学べた部分もあったかもしれないが、やっぱり自分で書いていないので身にならない。そりゃそうで、英単語を自分で書いて覚えていたのを AI に大量に書かせたからより多く覚えられるかというとそんなわけはなくて、AI は僕たちの仕事をめちゃくちゃ効率的にしてくれたけど、学習までは効率的にしてくれなかったな、と思った。というか、そもそも勉強は効率とかの次元の話ではないなと思った。AI は主にプラクティスを代替するので、サービスのフェーズを進めて、経験を効率的に積むのには有用。でも、知識は効率的に積めないなと思った。AI に聞く、とかもあるけど、AI はあくまで質問されたことに答えるので、既知の未知の領域しかカバーできない。かつ、AI が返す分量は書籍よやポッドキャストよりも圧倒的に少なく、体系立てられていないので、普通に座学の教材として劣っていると思う。

既知の未知の話でもっと言うと、AI は未知の未知の発見には至らない。エンジニアとしての格を上げてくれるのは、未知の未知の領域を発見していくことだと思っている。そういうのは、技術書の名著を読んだり、有名な人のポッドキャストを聴く方が良いと思う。

という反省や考えをもとに、これからは AI コーディングみたいなアウトプットベースの学習は一旦インターンでの業務とかにとどめて、プライベートが勉強では読書とポッドキャスト視聴に注力しようと思った。

アウトプットって、自分が今持っているものの見せ方の話でしかないから、勉強したいと言っている人が積極的に手を出すものではないと思う。経験からくる知識みたいなのもあると思うが、純粋な知識を増やしたいのなら、素直に書籍やポッドキャストから流れる知識を純粋に脳みそに流し込む時間を最大化するのが良いと思う。それを続けるとだんだん本当に中身が伴っているのか?と不安になるので、そうなったらアウトプットしてみて抜け漏れを調べれば良い。まずは知識の輪郭をどんどん広げることに注力して、中身の拡充は必要になった時にやる、的な。